ユダヤ人への手紙
パウロのユダヤ人への手紙 へブル書 1 章 1 - 3 節 へブル書に関して解っているのは、誰が書いたか解っていないことです。これまでパウロの書簡とされていましたが、内容を見るとパウロではなさそうです。では誰かということですが、答えは聖書に書かれていません。 誰が書いたということが重要ではなく、誰に書いたのかが重要だからです。へブル人は旧ヘブル語でユダヤ人のことです。この手紙はキリストの昇天後から書かれるまで時間がかかっていません。キリストの死後約 30 年前後で描かれた書物です。使徒の働きで各地に教会ができ、その中の一つでユダヤ人の集まる教会に書かれた手紙です。 この手紙はユダヤ人でクリスチャンになった、新しく信仰を持ったものに書いています。そこでユダヤ人で新米クリスチャンが陥りやすい間違いを正しています。 ユダヤ人は神に大きな恐れを持つ人々です。幕屋では一年に一度大祭司が民のために罪の贖いをしました。人間の罪から神をなだめる動物を生贄としてささげていました。しかし新しい契約では、キリスト自身が生贄となり、十字架にかかりました。 へブル 10 : 10 「この御心に従って、イエスキリストの体が、ただ一度だけささげられたことにより、私たちは聖なるものとされたのです」 完ぺきな生贄のイエスキリストは。これまでの動物の生贄でできた契約から、ご自分の体を捧げる新しい契約をユダヤ人だけではなく、イエスキリストを信じるものに無条件に与えました。 ユダヤ人は自分たちは神に選ばれた民というプライドがありましたが、新しい契約は特権をイエスキリストを信じるものすべてに与えられました。これまでは汚れていると信じられていた異邦人に救いが与えられてことに、戸惑いを持ったのです。そこでなぞの著者は同胞であるユダヤ人に手紙を書きました。それがへブル書です。ユダヤ人に新しい契約を理解してもらうためです。 人間は特権をなくすことを嫌います。それまで飛行機に乗るのはいつもエコノミークラスの人が、キリストを信じればエクゼクティブクラスにアップグレードされたようなものです。なぜ信じるだけでエクゼクティブクラスになれるのか?面白くないのは律法をそれまで宗教的に守ってきたエクゼクティブクラスのユダヤ人です。価値がないものが自...